日本の在来種である淡水魚のウグイ。
分布が広く、昔から人間との関わりが深い魚である一方、釣りにおける「外道」と呼ばれることが多い魚でもあります。

そもそも「ウグイ」という名前の由来やルーツにはどのようなものがあるのでしょうか?
ウグイの名前の由来はさまざまな説があるのです。
今回はそんなウグイの名前の由来について。有力な説を3つピックアップし解説をさせていただきます。

そもそもウグイとは?

ウグイ

ウグイとは、コイ目コイ科ウグイ亜科に分類される、日本の在来種である淡水魚です。
沖縄県を除く日本全国に分布しており、河川の上流から下流、ダム、湖などに生息しています。また海に下るタイプのウグイもおり、汽水域海水域でも生息が確認されています。

ウグイは釣りにおける「外道」と呼ばれることが多く、味においても「小骨が多くまずい」と言われることがある魚ですが、とても魅力的な魚で調理次第では美味しく食べられる魚なのです!

▼ ウグイの魅力について詳しく知りたい方はぜひ下記の記事をご覧ください! ▼

名前の由来1:祭りで幣(ぬさ)をかけるために立てる「斎杭(いくい)」から付けられた説

ウグイは川魚ならではの細くスマートな体型が特徴の魚です。
その特徴から、祭りで幣(ぬさ)をかけるために、立てる神聖な杭「斎杭(いくい)」から付けられた説があります。

また、福島県柳津町の福満虚空藏菩薩圓藏寺にはこんなウグイの伝説があります。

信仰のふる里会津柳津には日本三大虚空藏の一つ

福満虚空藏尊がまつられて有ります。

今より壱千百有余年の昔、弘法大師が霊木を刻まれ

福満虚空藏大菩薩をおつくりになり、

その木片を只見川の清流に投げ入れたところ菩薩の慈光が現われ

たちまち無数の魚になり群をなして泳ぐ姿は、

さながら舞を舞っているようだっ たとの事です。

「うぐい乃舞最中」商品案内より

このことからウグイは木に見立てられる事例があり、一部地域では神聖な魚であったということがわかりますね。

名前の由来その2:「浮魚(うきうお)」と呼ばれることから命名された説

浮魚(うきうお)とは、水面近くを泳ぐ魚類を指す言葉で、対義語としては「底魚(そこうお)」という言葉があります。

浮魚と呼ばれる魚種はマグロ、カツオ、サバ、イワシなどが代表的で、一般的には海水域の魚を指す印象がありますが、ウグイの近縁種である「マルタ(マルタウグイ)」は海水域にも生息しており、漁港などで群れで浮いている姿をよく見かける点から命名されたかも知れませんね。


名前の由来その3:鳥の「鵜(う)」がよく食べることから「鵜食い(うぐい)」と命名された説

鵜(う)はウ科の鳥の総称で、国内にはウミウ・カワウ・ヒメウなどの生息が確認されています。
鵜の大好物は魚で、潜水して魚を捉え、丸呑みをするという特徴があります。
その様から「鵜呑みにする」といった言葉の語源になっていますね。岐阜県の伝統漁の「鵜飼」も有名です。

そんな「鵜が食う魚」であるいうところから「ウグイ」と命名された説があります。

当協会の見解ではこちらの説が一番有力であると考えていますが、ちょっぴり切ない名前の由来ですよね(笑)。
そもそも鵜に食われるのであれば「ウグワレ」って名前じゃないの?

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また、ウグイはたくさんの別名や地方名があることでも知られる魚です。こういったウグイの別名や地方名のルーツや由来もご存知の方がいらっしゃいましたらぜひお問い合わせください!