全国に幅広く生息するウグイ。その味は「まずい」とよく言われますが、実はとても美味しい魚なんです!

しかし、捕獲した場所や魚の下処理、調理方法を適切に行わないと、残念な味わいになってしまうことも。

今回はウグイを美味しく食べるために心得ておきたい注意点について解説していきます。

水質が悪い場所で獲れたものは要注意!

水質の悪い環境で育った魚はウグイに限らず、味が落ちます。
クロダイやスズキといった人気の魚も、水が汚い環境のものは美味しく食べることができません。
もし、そういった環境のウグイを食べるのであれば、1日は泥を吐かせるなどの対策を取る必要があります。

ウグイは渓流域から海水域まで幅広く生息している魚です。
ウグイが「まずい」と言われてしまうのは、その幅色い分布が原因なのではと僕は考えています。渓流域のウグイはとても美味しいですが、用水路や下流域のウグイはやはり泥臭さがあります。

いただいた命を美味しく食べるにも、できるだけ水質が良い環境の個体を調理するようにしましょう。

ウグイの旬は、春〜梅雨、そして冬!

産卵期のウグイの群れ 提供:@Tribolodon1 さん

ウグイの旬は産卵期である4〜6月と、11月からの冬の時期と言われています。
産卵期のウグイは、長野県や栃木県などでは漁の対象になるほど、昔から美味しく食べられていました。ウグイの卵も愉しめる時期です。
しかし、産卵期はウグイが禁漁になる地域もあるので注意が必要です。

また、11月にかけての冬のウグイは「寒バヤ」と呼ばれ、脂が乗って美味と評判です。
しかし、冬はウグイの活性が弱くなり、釣るのが難しくなるため、対策が必要です。

釣れたその日のうちに食べよう!

釣り上がったばかりのウグイ 提供:@haruki_0406_さん

ウグイは鮮度がとても落ちやすい魚です。干物などをする場合を除き、釣れたその日のうちに調理をすることをおすすめします。

丁寧な下処理を心がけよう!

ウグイが「まずい」と言われる大きな原因のひとつが、特有の「泥臭さ」。
その臭いは身体のぬめりや、血合いのある場所に強く感じられるため、ぬめりは塩で揉みしっかりと落としましょう。また、血合いも丁寧に落とすことで、泥臭さを軽減することができます。

小骨に要注意!

ウグイの小骨の多さも「美味しく食べられない」と言われてしまう原因のひとつです。
また、骨1本1本が枝分かれしているため、より骨の多さを感じてしまいます。
骨切りをしたり、じっくり揚げて調理することで、美味しく食べることができます。

生食は御法度!

ウグイは寄生虫の宿主になっている可能性が高いため、お刺身などをはじめとした生食はおすすめできません。食べる際はしっかりと火を通した食べ方をおすすめします。
さらにウグイはボツリヌス菌という細菌を持っている可能性も非常に高いです。
ウグイのボツリヌス菌が原因で死亡した事例もあるため、その点も考えると生食は大変リスクが高いため、避けた方が良いです。
また、ウグイを美味しく食べる調理法として「洗い」などもよく挙げられますが、こちらも調理に慣れている方じゃないとかなりリスクが高まる調理法なので、注意が必要です。

薬味を使いこなせ!

ウグイの臭みが気になる方には薬味を使用をおすすめします。身に生姜やニンニクをすり込ませたり、山椒やもみじおろし、ミョウガなどを乗せて食べることで臭みを緩和し、より美味しく味わうことができるはずです。

最後に

ウグイは「まずい魚」と言われていますが、それは釣れた環境や調理法で大きく左右されます。これは全ての魚に言えることだと思います。是非水質のいい環境にてウグイが釣れたら、一度味わってみてください。きっと美味しく食べられるはずです。

アイキャッチ画像 :© タイトル:ブラックジャックによろしく 著作者名: 佐藤秀峰 URL: https://densho810.com/free/