ウグイを釣り上げるとたまに、頭あたりに白い斑点がある個体を見かけることがあります。
これは「追星(おいぼし)」というもので、主に金魚やコイ、フナといったコイ科の魚に見られる現象です。
これは病気?はたまた寄生虫……?
今回はそんな謎の白い斑点「追星」についての解説をしていきます。
追星(おいぼし)とは?
追星とは、魚類に見られる白いブツブツのこと。
追い星は主にオスにしか現れないもので、個体の性別を見分けに役立ちます。
追星は産卵期にしかできないため、ある種「その魚が成熟した証」ともいえるものです。また、産卵期が終わると消えてしまうのも特徴の一つです。
ウグイはメスも追星が出る!
しかし、ウグイにはどうしてかメスにも追星が出るんです! なので、ウグイは追星での性別の判断が難しいのです。
追星の役割
追星は、皮の細胞が異常に肥大・増成した二次性徴(人間でいう乳房の肥大や隠毛が生えること)です。
追星の役割は魚の種類によって異なります。メスの身体を追星で突いて、性的刺激を大きくさせる効果があったり、産卵のために巣や縄張りを作る魚は、追星を使って敵を傷つけたりする一種の武器として使われることも。
白点病との違いは?
魚を飼育していると稀に見られる症状なのですが、「白点病(はくてんびょう)」という魚特有の病気があります。
体に白い斑点が現れる症状で、見た目も追星に似ているため、判別が非常に難しいです。
もし、飼育している魚に、白い斑点が出る症状が現れたら、ペットショップなどに相談して判断されることをおすすめします。