釣りにおける「外道」として扱われてしまうことが多いウグイですが、
その味は実はクセのないあっさりとした白身魚でとっても美味しいのです!

そんなウグイを美味しく食べる調理法は幾通りとありますが、
今回紹介するのは「ウグイの塩焼き」の作り方です!
獲れたてのウグイを河原で捌いて焚き火で美味しく焼き上げました。

大自然の中、素材本来の味を楽しめる塩焼きでウグイを美味しく味わってみませんか?

用意する材料

ウグイの塩焼きはとっても簡単!基本的にはアユやイワナの塩焼きなどと作り方は同じです。

材料(1人前)

・ウグイ 1尾
・塩
・酢
・竹串
・(お好みで)生姜・山椒・ミョウガなどの薬味

下処理は手を抜かず丁寧に

ウグイは美味しい魚ですが、その味わいは丁寧な下処理がされてるか否かで大きく左右します。下記の順に倣い、丁寧な下処理を行いましょう!

① ウグイの内臓を取り出し、血合いを綺麗に取り除く

まずは、ウグイのお尻の穴からハサミを入れ、内臓を取り出します。
内臓を取り出した身には、血合いが残っています。血合いは臭みの原因の一つになるため、綺麗に血合いを落としましょう。

②ウロコをペットボトルの蓋を使って取り除く

次にウロコを剥がしましょう。
ウロコ取りは、包丁捌きが苦手な方やアウトドアの際はペットボトルの蓋を使うことをオススメします!蓋の締め口の部分をウロコに当ててこすると、とても簡単にウロコを剥がすことができますよ!

③酢を使ってぬめりを取る

魚のぬめりは臭みの大きな原因です。ぬめりを綺麗に取るためにオススメなのが「酢」を使うことです! ぬめり取りは塩もみをするのが一般的ですが、酢を使うことで臭みを取ることもできるのです!
また、魚の表面に酢をかけてこするだけで、塩で揉むよりも素早く簡単にぬめりを落とすことができます。

ここまでできればもう立派な食材です!
それでは味付けをしてじっくり焼いていきましょう!

上手な塩の付け方と焼き方

塩焼きの魅力といえば、外はパリッと、身はフワッとした食感です!
より美味しく味わうために、最後まで手を抜かずがんばりましょう!

④ 串に刺し、ヒレは多めに塩をつけましょう

串の打ち方は、様々な方法がありますが、口から刺し、尾ヒレあたりに抜けるように刺しましょう。
また、魚のヒレは一番コゲやすい箇所なので、体より多めに塩をつけましょう。

⑤じっくりと遠火で焼く!

焚き火や炭火で焼く場合は遠火でじっくりと焼き上げましょう。
焼き時間は火力や火との距離によっても異なりますが1〜2時間ほどです。
焼き上がりの様子を見て、裏返したり位置を調整しながら待ちましょう。

グリルで焼く場合は、予熱したグリルの網に、中火程度の火力で表面に焦げ目が付くまで(5〜7分程度)焼きます。
もう片面を焼くために、ひっくり返して中火で5〜7分程度焼きます。
グリルの種類によって焼き時間に差が出ますし、焼き時間も好き好きのタイミングがありますので、ぜひお好きな焼き時間を研究してみてくださいね!

いざ実食!

それでは焼き上がったウグイを食べてみましょう!
塩化粧が甘かったのか、若干焦げついちゃいましたが、とってもいい香りです!

それではいただきます…


パリっ…シャクシャク…ゴクリ。

う〜ん! 美味しい!
パリパリの皮とふっくらしたクセのない白身が最高です!
味はニジマスに近いような印象です!
若干、川の香りがするのがウグイの醍醐味ですね。
遠火でじっくり焼くことで、小骨の多さも気にならなくなりました!
そして何より自然の中で食べるものは美味しいです!


川魚特有の臭みが気になった方は、山椒や生姜、ミョウガなどと合わせて食べてみてください!

最後に…

ウグイの味は獲れた環境によって大きく左右されます。
綺麗な水質で育ったウグイは美味しいですし、逆に水質の悪い環境で育ったウグイは美味しくありません。
それはどの魚でも言われることでありますが、ウグイは生息範囲が広いため、味についての意見が分かれてしまうのではないかと感じています。

ぜひ綺麗な水質のウグイを釣って、ウグイ本来の味を知っていただければ幸いです!