みなさんはウグイを食べたことがありますか?
ネット上でも「まずかった」といった声が多い魚であり、その印象からか釣っても持ち帰らずリリースをする方が多いのではないのでしょうか?

しかし、ウグイは調理次第で美味しく食べることができます!
実は長野県や栃木県といった地域ではウグイを郷土料理として食べる文化があり、ウグイを提供する飲食店があるほどです!

ただ、ウグイを美味しく食べるためには、留意しておく点があります。
それはウグイの釣れた環境の良し悪し時期、そして丁寧な下処理が行われているかどうかで味が大きく左右します。

今回はそんなウグイを美味しく食べるための下処理について5つの工程の流れで解説!
下記の工程を抑えていればきっと驚くほど美味しく食べられるはずです。

【工程①】ウグイの下処理の前に、釣れた環境や時期、鮮度を確認しよう

①釣った場所の環境の確認

まずは釣ったウグイが住んでいた環境を再確認しましょう。
ウグイは渓流域から海水域まで幅広く生息している魚です。水質の良い環境で育った個体はもちろん美味しく食べることができますが水質の悪い環境にいたウグイはやはりその環境が故の臭みが出てしまいます。
もし、そういった環境のウグイを食べるのであれば、1日は泥を吐かせるなどの対策を取る必要があります。

②釣った時期の確認

そして次に釣れた時期を確認しましょう。
ウグイの旬は産卵期である4〜6月と、11月からの冬の時期と言われています。
夏の時期に釣れる個体は比較的臭みが目立つ印象があります。

③鮮度の確認

ウグイは鮮度が落ちやすい魚とも言われています。干したり熟成させるといった調理法を除き、基本的に釣れた数日以内に調理をすることをおすすめします。

その他ウグイの味や調理するための留意点は下記のブログをチェック!

【工程②】ウグイの内臓を取り出し、血合いを綺麗に取り除く

内臓を取り除き、血合いを落としたウグイ

ウグイは雑食性の魚のため、基本的には内臓をとって調理をすることをおすすめしています。
まず、ウグイのお尻の穴からハサミを入れ、内臓を取り出しましょう。
内臓を取り出した身には血合いが残っています。血合いは臭みの原因の一つになるため、綺麗に血合いを落としていきましょう。

【工程③】ウロコを綺麗に取り除く

ウロコを取り除いたウグイ

それでは次にウロコを綺麗に取り除いていきましょう。
ウロコ取りは、包丁やウロコ取りを使用するのが一般的ですが、お金がかからず身近なものを使う方法としてペットボトルの蓋を使うことをオススメします!
蓋の締め口の部分をウロコに当ててこすると、とても簡単にウロコを剥がすことができますよ!

【工程④】酢を使ってぬめりを取る

魚のぬめりは臭みの大きな原因です。ぬめりを綺麗に取るためにオススメなのが「酢」を使うことです! ぬめり取りは塩もみをするのが一般的ですが、酢を使うことで臭みを取ることもできるのです!
また、魚の表面に酢をかけてこするだけで、塩で揉むよりも素早く簡単にぬめりを落とすことができます。

【工程⑤】小骨対策を忘れずに!

ウグイがまずい理由としてよく挙げられるのが、その小骨の多さ
ウグイをはじめとしたコイ科の魚は共通して小骨が多く、さらに骨の1本1本が枝分かれしています。
15cm程度の小さな個体であればそこまで骨の存在が気になりませんが、それ以上大きな個体の場合は、
調理する際に骨切りをしたり、骨ごと食べられる調理法(唐揚げや甘露煮など)で食べることをおすすめします。

ウグイを使ってさまざまな料理をお楽しみください!

ウグイは淡白でさっぱりとした味わいの魚です。
定番の塩焼きや天ぷら、唐揚げはもちろん、他にも美味しく食べられる方法はたくさんあります。
ぜひウグイを釣った際には色々な料理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

ほか美味しいウグイのレシピやレポートは下記のブログをチェック!